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中国ビジネスから学ぶ『最新化』より『最適化』 堀氏

世界で活躍する日本人TOP > 堀明則氏
 高層ビルの群れとそこから垂直に飛び出していくネオン輝く広告の大群。様々なカラーの人種が歩く道並み。私は今、中国と世界を結ぶ都市「香港」に来ている。そんなハブの都市に集まる企業のゲートウェイとして活躍するHopewillグループ代表の堀明則氏をご紹介頂いた。

 堀氏が香港に初めて来たのは、今から14年前。香港返還前の年1996年である。
「学生の時に日本に留学している中国人と仲良くなる機会があって、彼の家に遊びに行ったんですね。そこには中国人が15人ぐらいいたかな。で、20年後の中国について皆が語りあっているんです。それを聞いたとき、『20年、30年後、中国は絶対に伸びる』なと。これは中国に行くしかないと思ったのです。」

中国に行くしかない、行かなければならない。

 一度決めたら頑なにそこへ突き進む。就職は自分が中国に行かせてくれると約束してくれた商社に決めた。「こういう面白い奴は、とにかく早く出したほうがいい。」海外で働く他企業の社長からの後押しもあり入社半年後、香港へ飛んだ。その後、仕事で様々な国を見たという。しかし、見れば見るほど、改めて商売をするなら中国だと確信し、以前から決めていた30歳で独立した。「日本にあるけど中国に無いものってたくさんあったんです。反対に日本にないけど中国にある物もたくさんあったんですね。やっぱり商売を始めるなら中国で間違いないと。」

 最初の取引は見事に失敗した。「返品条件をきちんと決めていなかった僕が悪かったんです。その時は中国人の方が上手だったと言うことですね。よく中国との取引で騙されたっていう話を聞くじゃないですか。それって実は、詳細まできちんと決めていなかったり、伝えていなかったりすることの方が多いんですね。それで、出来上がりを見てそれは違うだろうというのはおかしいと思います。問題が発生することを想定した条件設定が重要です。」

アジアでのビジネスは最新化より最適化

 堀氏のビジネスは華僑的モデル。自分が得意な物をベースにして何かを作っているわけではなく、ニーズを大事にして、後から勉強。ニーズが大きくなってくると、分社化していく。今ではグループ内で、企業進出支援の一括ソリューションを行えるまでに成長した。

「最も重要なのが、商売のチャンスがあるところ、これからのチャンスがあるところにいるかどうかです。アジアの場合、国自体が成長している訳です。昔日本がそうであったように。ギャップの中から過去に日本であった出来事を当てはめてみればいいと思います。何も『最新化』だけにこだわる必要はないんです。アジアという地域を見るのであればむしろ『最適化』を考える必要がありますね。」

 堀氏の話のように、旅をする中でも、その国々で不便な物事は多々ある。中国ならばトイレなどその典型であるのだが、各国で足りない何かに対し、いかに最適化できるかを考えながら、世界一周の旅をすることも又楽しいなと感じる次第である。

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