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『本物』を通して中国茶の魅力を伝えたい。 大高氏

中国の広東省にある広州といえば、工業都市深センの北にあり、中国国内を初め世界中から衣類やアクセサリーなどの買い付けが盛んな都市である。その広州で中国茶の仲買を手がける日本人がいると聞いた。日本人だけではなく、中国人にも中国茶を販売しているという。『中国人が作った中国茶を日本人が選び中国人へ』という話に興味を持った私は早速、チャイニーズ・ライフ代表、大高勇気氏のお店へ足を運んだ。
大高勇気氏とビジネスバックパッカー

料理修行へ向かった先で運命の出会い

「元々は中華料理人になることが夢でした。子供の頃、成績で良い点を取っても褒められませんでしたが、料理を作るととても喜んでくれました。それがきっかけで料理の道に進みました」。やるからにはやはり頂点を目指したい、その想いから本場、中国広州に留学した。中国茶はそんな留学中に出会い、そして彼を虜にしていった。
「中国茶は奥が深く、それはお茶の味はもちろんのこと、茶葉、産地、銘茶、茶器等まさに茶文化を学ぶことでした。」学べば学ぶほど興味が引かれる中国茶、これを扱うことこそが自分の使命だと確信し、2003年に中国茶通販会社を設立した。
しかし、日本に向けネットでの販売を始めるも半年以上、全く売上げに繋がらなかった。苦労の先にたどり着いたのが、売る事への執着を捨て想いを伝えることだった。「お茶に対する気持ちを書き始めたら、徐々に売上げにも繋がりました。」チャイニーズ・ライフのWEBには、中国茶の歴史から大高氏の想いまで、溢れんばかりの情報が紹介されている。
現在は、通販だけではなく、店舗販売、中国国内の販売店への卸、駐在員妻向けの中国茶講習等も手がけている。

中国人ですら『本物』のお茶を飲んだことがない事実

「中国茶には等級があるのですが、その中でも一級茶というものがあります。しかしながら『偽物』が非常に多いのが現実で、中国人ですら本当の一級茶を飲んだ経験がある人は少ないです。」真剣な面持ちで話す大高氏から、いかに中国国内で類似品が出回っているかがわかる。中には市場に出回る本物は5%のお茶もあるという。これらを消費者が見分けることは至難の業だ。等級が違えば、形・香り・味・後味等が異なるそうで、値段も当然異なる。
自ら現地へ足を運び品質と安全性を確認したお茶だけを販売している。そのための自身の舌と知識への向上には余念がない。国家資格でもある高級茶芸師、高級茶評価員も取得した。中国茶ソムリエの顔も持つ氏の選ぶお茶は、今では中国人からも認められている。
「誰よりもお茶の飲み比べをした自身はありますね。」笑顔でお茶を振る舞いながら話す大高氏の元には、多くの中国人と日本人のお客さんが集い、お茶を楽しむ空間は暖かい雰囲気に包まれていた。

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