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インド経済を支える若者達の姿 土屋氏

 インドのバンガロール。高原にあり年中穏やかな気候の都市は、ITシリコンバレーと呼ばれ、世界中の顧客を相手にアウトソーシングが盛んである。私は英語学習とインド人と触れ合うことを目的にこの地に1ヶ月半滞在した。

職を探す若者で溢れかえる街、バンガロール
 バンガロールには職を求めて多くの若者が集まる。しかし、就職先を見つけることは決して容易ではない。競争率が激しいため数ヶ月以上職を探している若者も多くいる。企業に入るためには英語がほぼ必須だ。
 私が暮らしたのは、インド人30人ほどが寝食を共にするゲストハウス(PG)。ここに住む若者達は初等教育から英語を使用しており、多くはIT関係の仕事をしている。安宿にあえて住むのは、仕送りと将来のためにお金を貯めるためだと言う。

インド映画のようなサクセスストーリーを求めて
 PGのルームメートに、ビジネスコンサルタントの会社「Clustersource」を経営しながら、アメリカの大手IT企業でも働いている若者がいた。サントス氏。一旗揚げて、BMWを買い、彼女と結婚することが当面の目標だ。
 現在は、アフリカで栽培したバイオディーゼルプラントをEU諸国に輸出する案件に取りかかっている。「これまでインド企業のビジネスパートナーは欧米が中心でしたが、既に多くの企業がアフリカに進出、調査をしています。」サントス氏も又、現地の企業と提携して、インドからコンサルタントを行っている。
 インドの映画はサクセスストーリーが殆どである。辛いことを忘れるためという話もよく耳にするが、少なくとも彼にとっては、自分像として捉えることが出来たのであろう。

次世代の優秀な人脈をビジネスに生かす
 日本人の若者も活動中だ。MBAスクールに通いながら、企業進出支援の会社「kiyoshi Indo Consulting Pvt. Ltd.」を設立中の土屋玄洋氏。アメリカの大学を卒業後、インドを訪れた。「大学でマーケティングを勉強中にBRICSに魅力を感じ、いずれかで働きたいと思いました。ブラジルは日本から遠く、ロシアは寒い。中国は既に兄が住んでいることもあり、消去法でインドを選択しました。」
 インドの人脈も社会経験もないままに、Webで求人情報を見つけ面接、インドにある日系旅行代理店でツアーコンダクター、ガイドとして2年働いた。「退社後の現在、MBAスクールに通っていますが、若い世代のインド人に触れ、将来のコネクションを作ることが一番の目的です。」
 今後は、主に日本で実力のある中小企業を対象にインド進出へのビジネスサポート、コンサルタント業を行っていきたいと語る土屋氏。インド発のブログ発信サイト「シヴァンス」を立ち上げ予定だ。「まずは会社を軌道に乗せることが最優先ですが、将来的には中国にいる兄とも協力して日本、中国、インドの3カ国間を中心にビジネスを広げていきたいですね。」

 そんな二人に刺激され、私は彼らを引き合わせた。まさにこれから活躍していくであろう二人が将来の自分たちについて語り合っている姿が目に焼き付く。友人として、ビジネス仲間として、今後彼らが活躍していく姿は楽しみで仕方がない。
バンガロール 土屋さんとビジネスバックパッカー

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